番匠の家での暮らしぶりを聞くお家訪問
浜松市浜名区染地台の田中さんの家にお邪魔しました。
建築からおよそ10年が経ち、どんな暮らしをされているでしょうか。
田中さんご夫妻は、家づくりにあたって「ちゃんとした家がいい」と考え、資料を集めたり、ハウジングセンターに行ったりしましたが、何か違うな、ということばかりだったそうです。
当初は、番匠のような地域の工務店で建てたい、と思っていたわけではなかったけれど、勉強していくうちに、朧げに、建てたい家の像が見えてきました。
多分、それまで生きてきた自分の経験とか、バックグラウンドから、今暮らしているこういう家、という希望が見えてきたんですね。
でも、そういうモデルハウスはハウジングセンターにはありません。
そんな中、手に取った本に掲載されていた番匠の家に出会いました。
色々な建築会社にも話を聞かれたのですが、昔の良いものを大事にしている、感覚が一致している、ということで、番匠を選んでいただきました。
色々な場所で、どんな暮らしをしたいのか。
生活をシミュレーションをしながら、打ち合わせを重ねて作ってきたおかげで、ほぼイメージ通りの暮らしができているそうです。
大きく出た軒は、多少の雨には濡れることもなく、時に農作業のスペースにもなり、時に家族団らんの場所にもなります。
家が建つまでは時間がかかりましたけど、丁寧に良いものを作ってもらっている、という感覚があって、じっくり工程が見られてとても良かったです。
黒板が欲しかったんだけど、粉も飛び散るのでやめました。代わりに、子どもたちが、窓に色々な絵を描いてくれています。
奥様は、家の裏手にある畑で、農園を営んでいます。
でも、家を建てた時には、特に農家をやりたかったわけではなかったんだとか。
もともと、実家が野菜を作っていたから、家には野菜を洗うための場所を作ってもらったんですけど、今にして思えば、潜在的な何かがあったんだと思います。
まるで、家が農に導いたかのように、裏手の土地で畑をはじめ、現在は、固定種(※)の野菜を無農薬で作り、地域の生産者が集まるマーケットで販売をしています。
固定種の野菜を育てる暮らしは、地元の木と対話しながらつくる番匠の家に、とてもマッチしているようです。
田中さんの営む「きらり農園」の農産物や加工品は、森林公園の朝市などで購入できます。
詳しい情報は、きらり農園のwebサイト、Instagramをチェックしてみてください。
きらり農園webサイト
https://kirarifarm.com/
Instagram
https://www.instagram.com/kirarifarm/