番匠では、「構造」を単なる強度計算の領域に留まらず、家づくりの根幹を成す最も重要な要素の一つとして捉えています。
設計と構造の調和が生み出す美しさ
間取りと構造は密接に結びついています。
1階と2階の間取りの整合性を重視し、耐力壁や耐震壁の適切な配置に細心の配慮を払っています。
また、構造材を「見せる」デザインを基本としています。
梁の深さや見え方、さらには照明計画までを考慮してその形状を決定することで、構造は単なる強度だけでなく、住空間の豊かなデザインの一部となります。
真壁を基本とし、柱や梁を現すことで、構造的に無理のない間取りを目指します。
構造が見えることを原則とすることで、初期の計画段階から構造と間取りの整合性が確保された、美しく、かつ安心できる空間が生まれます。
地盤に合わせた構造計画
耐震性においては、床や屋根面の剛性を担保し、耐力壁の抵抗剛性を高めることを追求しています。
さらに、構造材の接点箇所をできるだけ多くする木組み計画により、応力集中を避け、建物全体の強度を向上させています。
地盤の状況に合わせた最適な構造計画を立て、「軟らかい地盤は固めに、固い地盤はしなやかに」という考え方で、最高の耐震性を実現しています。
番匠は、「普通に美しい、ずっと心地良い」木の家を追求しています。
地域伝統の文化と新しい技術を融合させながら、将来を見通してシンプルに、経年美を持つ材料を使って作られた、長く大切に使える住まいを提供し続けています。
「構造」は、その安心と心地よさを支える確かな基盤です。