東海建築文化センター主催の中部建築賞 第54回(2022年度)特別賞を受賞した、豊川市 星野神社 覆殿(おおいでん)・本殿を見学してきました。
覆殿は、殿本殿を風雨から防護する役目をもち、老朽化に伴い、本殿の部分改修とともに、更新されたとの事です。
新覆殿は、
〇継手・仕口を金物ではなく、楔や込栓を用いた、木を木で締める「伝統構法」
〇柱の脚元は基礎コンクリートではなく「石場立て」
〇伝統構法の建築物に用いられる構造計算:「限界耐力計算」
を用いて、建てられています。
また、豊川市と同地域の木材を使用されているそうです。
地域の木材を用い、大工による手刻み・伝統構法で建築された覆殿には趣きがあり、「施工の合理化」のもと省かれる傾向にある、建築材の地産地消、職人の技術伝承の大切さを、改めて感じる事ができました。
興味のある方は、足を運んでみてはいかがでしょうか。
以下は、東海建築文化センター主催の中部建築賞 受賞作品のページです。