「森とすまいの学校」第一回講座が開催されました

「森とすまいの会」で、これまで重ねてきた100回におよぶサロン活動を節目として「森とすまいの学校」を開校しました。

初代校長に、番匠・眞瀬が就任し、この度、初回となる講座を番匠設計室で開催しました。

テーマは「真壁造りの住まいづくり」

真壁造りとは、柱や梁などの構造材が室内から見える造り方です。

近年は、柱を壁の中に隠してしまう大壁造りが多くみられますが、番匠の家は構造材が見える真壁造りが基本です。
木の表情・美しさを生かしたいこと、職人の腕をそのまま見せたいこと、構造が意匠と直結すると考えてのことです。

今回は、実施図面を通じて実務を学ぼう、という集まりで、地域の設計者・施工者を中心に20名ほどが集まり、番匠で行っている設計の流れを、特に真壁の場合の注意点を交えて学び合いました。

今ではつくるところが少なくなっている「厚貫構造の土壁の家」は、貫の粘り強さや、熱容量の多い土壁など、日本の気候風土にあった方法です。

昨今の断熱・耐震基準とは考え方が違うので、対応が難しい面はありますが不可能ではありません。

こうしたものの良さも伝ていきながら、地域で建築に関わる人材育成にも寄与できたら幸いです。

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