12月14日(土) 袋井市にて見学会を開催します

設備不具合の対応と教訓

20年程前に番匠で建築していただいたお施主さんより

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2階便所の便器タンク内の部品が破損し、水がオーバーフローして、床が水浸しに
階段をつたわって、1階の壁・天井も濡れてしまった
建物のことも心配なので、アドバイスが欲しい

と、出社直後に連絡があり、その日の午後にお宅へ訪問しました。

話を聞くと、階段から滝のように水が流れていたため、すぐに便器止水栓を締めて止水し、内装表面の水を雑巾で拭きとりしたとのことでした。

内装材は、板張りやしっくい塗(土壁下地)です。

窓を開けて通風を確保し、扇風機で乾燥をお願いしました。

クロスだと接着が剥がれていたかもしれません。

基礎はベタ基礎です。1階床下が水浸しになっていると、排水する必要があるため、点検口から潜ってチェックしたところ、若干湿っている程度で、漏水はほぼありませんでした。

番匠では、基礎断熱工法を採用しています。
1階床に設けてある換気口に扇風機をあてて、強制的に空気を動かしていただくようにお施主さんに伝え、訪問は終了となりました。

※基礎断熱工法:基礎の内側に断熱材を貼るため、床下の空気は室内とつながっています。

帰社後、便器メーカーのメンテナンス部門に詳細を報告し、部品交換を行いました。

今回の訪問で

  • 異常発生時の初期対応を、お施主さんができるようにしてもらう。
    今回はお施主さんが、便器止水栓をすぐ締めたため、床下への漏水がほぼなかった。
  • 設備機器は、定期的な点検やメンテナンスだけでなく、更新が必要。
    今回は便器タンク内部品の破損で、点検やメンテナンスでは、発見しにくい。
  • デザインもさることながら、メンテナンスがしやすいように設計・施工すること。
  • 水回り付近の床下・天井点検口は必須。
  • 床下や天井裏に入れる体型を維持する(笑)

と、改めて考えさせられました。

[山下]

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